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楓蜜(メープルシロップ)の採取は話に聞いていたよりも大変だった。それは、まだ雪が積もる山で、楓が活動をはじめるタイミングを、天気予報を見ながら、見極めるところから始まる。
青森県十和田でもう何年もイタヤカエデの楓蜜採取を続けるアーティストの山本修路氏の知見をお借りする。そして地元の方々のお力を借り、雪降る二月の離山で、楓に穴を穿ち、蜜を数週間にわたり採取した。こうして集められた数リットルの樹液は、煮詰めるとあっという間に凝縮され、小瓶に押さまrほどの量になってしまう。
凝縮された楓蜜をどうしようか、と和菓子作家の坂本紫穂さんにご相談すると、風味をなるべく残せるよう、水羊羹を提案してくれた。
こうして、様々な人の手を借り、おそらく日本初となる、「楓蜜水羊羹」のお茶会が新緑の森の中で開催された。
コラボレーター|山本修路
坂本紫穂
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